【現場レポート】大阪市淀川区から京都市伏見区へ!二段構えの「階段物件」を攻略した日

公開日: 2025年12月某日 / カテゴリ: 引越し現場, 軽配送, 大阪・京都

こんにちは。

いまだ運送です。

今回いただいたのは、大阪市淀川区から京都市伏見区までのお引っ越しのご依頼でした。

淀川区の朝は、少し冷たい風が吹いていました。季節は冬へ踏み込み、手袋をしていても指先がかじかむ時期。それでも、現場に到着した瞬間にお客様が見せてくれた笑顔のおかげで、身体が一気に温まるような感覚になります。

今回のお引っ越し先は京都市伏見区。距離としてはそこまで極端に長いわけではありませんが、引越しの大変さは距離ではなく建物の構造で決まる——これは運送業に携わる者なら誰しも頷くところです。

そして今回は、まさにその“構造”が強敵でした。


目次

■淀川区の「エレベーターに乗る前の階段」を攻略せよ

まず、淀川区の建物。外観は現代的で、エントランスにはオートロック。エレベーターも完備されており、「これはスムーズに積み込みできるな」と思ったのも束の間。

エントランスにたどり着くには、なぜか階段を10段ほど登らないといけないつくり。

最近は“地面より一段高い構造”のマンションが増えていますが、今回の建物は特に段差が多いタイプです。台車に乗せた家電も、手で持った段ボールも、すべてこの段差を越えていかなければなりません。

エレベーターは便利でも、そこにたどり着くまでがすでに勝負。

「ここが第一の山場か…」と心の中でつぶやきながらも、慣れた動きでひたすら階段を往復。

お客様は「なんかすいません…」と気にされていましたが、いまだ運送はこういう場面、慣れています。段差があるならあるなりに、最適な運び方がある。仕事の腕が試される瞬間です。

■伏見区で遭遇!引越し業者泣かせの「二段構えの階段物件」

積み込みが完了し、京都へ向けてトラックを走らせます。

伏見区に到着したのは昼過ぎ。京都特有のしっとりした空気と、町並みの静けさが迎えてくれました。

ただ、建物を見た瞬間に悟りました。

あ、ここも階段あるパターンや。

そう、今回の現場は 「エレベーターに乗る前にも階段」 「エレベーターを降りた後にも階段」 という、引越し業界では時折遭遇する“二段構えの階段物件”。

「これはなかなか骨が折れそうですね」とお客様と笑い合いながら、早速搬入作業へ。

プロの知恵が試される角度調整

エレベーターを降りてからの階段は想像以上に曲者で、段の幅が狭いタイプ。家具が当たらないか、角を曲がれるか、細かい角度調整をしながら慎重に進めていきます。

でもこうした時に、運送業の面白さがあります。

道具の使い方、持ち方、角度、力の入れ方——同じ階段でも、荷物によって運び方は100通り。その場その場で、最適解を探す作業はまるでパズルのよう。

「プロやわ…」とお客様が感嘆された瞬間、疲れがスッと消えていくような感覚になります。

■階段があるからこそ得られる「信頼と達成感」

今回の引越しを通して改めて感じたのは、階段とエレベーターの関係性は本当に難しいということ。

建物の設計には、いろいろな事情や意図があるのでしょうが、「エレベーターの手前に階段をつくる理由とは…?」「なぜゴール間際でまた階段を…?」と、職業柄どうしても考えてしまいます。

ただ、階段があると苦労はしますが、そのぶん仕事が“やりがいと達成感に直結する”のも事実です。

引越しは「信頼を運ぶ仕事」

お客様の大切な荷物を、段差の多い道のりを越えて無事に届ける。その瞬間の「ありがとうございました」という言葉の重みは、平地だけの引越しとはまた違います。

淀川区から伏見区までの今回のご依頼。距離はもちろん、階段の多さも含めて大変な現場でしたが、終わる頃にはお客様の表情が柔らかく、むしろ「こっちこそ助かった」と言ってくださるほど。

引越しは単純に荷物を動かすだけの仕事ではありません。「この人に任せたい」と思っていただける関係性を築けるかどうか。その積み重ねが、いまだ運送の仕事の本質だと常々感じています。

■最後に:ご利用、誠にありがとうございました

今回もご依頼いただき、本当にありがとうございました。

階段が多い現場でも、距離が長い現場でも、夜間早朝の特殊な現場でも、いまだ運送は全力で対応いたします。

引越しに関するお悩みがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

ご利用、誠にありがとうございました。

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