~小学生にもわかる!安心安全な船の処分のやり方~
目次
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1. はじめに:船を使わなくなったらどうする?
船はとても大きなものなので、使わなくなったら「処分」をしなければなりません。使わない船を海や港にそのまま置いておくと、他の人の迷惑になったり、危ないことが起こったりします。
だから、船の持ち主は責任をもってきちんと船を処分してください。船には「小型船」「漁船」「レジャー船」などいろいろな種類がありますが、処分の仕方は少し違います。
2. 船の処分に必要な準備
船を処分する前に、次の準備や手続きをしましょう。これは法律で決まっていることもあります。
- 船の登録を確認する
登録している自治体や機関に「廃船届」を提出します。
例えば、「日本小型船舶検査機構(JCI)」というところに登録している場合は、そこに届け出をします。 - 廃船登録の費用
この手続きにかかる費用は約3,000円くらいが一般的です。 - 船の中のものを取り出す
アンテナや船内の家具、エンジンや油などを安全に外しましょう。 - 専門業者に相談しよう
船の解体や処分は自分だけで全部できないこともあります。専門の会社に依頼しましょう。
3. 船の処分方法 2つの選び方
船を処分する方法は大きく分けて2つあります。
処分方法 | 内容・特徴 | どんな船に向く? |
---|---|---|
1. 産業廃棄物処分業者に依頼 | 専門の処分業者に船を引き取り、解体して処分。安全で確実。 | 漁船や大きな船、商業用の船 |
2. FRP船リサイクルシステムを利用 | FRP(ガラス繊維プラスチック)船をリサイクル工場に持ち込み処理。環境にやさしい。 | FRP素材のレジャー船など |
※FRP船とは、ガラス繊維で強くしたプラスチック製の船のことを言います。
4. 処分の手続きを分かりやすく解説
ステップ別に解説します
- ①廃船届を出す
自分の船がどの船なのか確認し、自治体やJCIに廃船届を出します。 - ②船の外装・内装を整理
アンテナや安全装置、船内の物を撤去します。 - ③解体や引き取りの依頼
専門会社に連絡し、船を引き取りに来てもらったり、自分でリサイクルセンターに持ち込む準備をします。 - ④解体と処分
船はクレーンなどの機械を使って解体され、パーツごとに分けられ、環境に配慮して処分や再利用がなされます。 - ⑤証明書の受け取り
廃船手続きや処分が完了したら、証明書を受け取りましょう。これで法的にも処分が完了します。
5. 処分費用の目安を知ろう
船のサイズや種類によって費用は変わります。目安は以下の通りです。
船のサイズ | フロー | 費用の例 |
---|---|---|
6m以上7m未満の船 | 引取り運搬費+リサイクル費用 | 10万円前後(例:約12万円) |
小型のレジャー船 | 利用リサイクルシステム加入 | 数万円~ |
大型漁船や商業用船 | 産業廃棄物業者に依頼 | 数十万円かかることも |
処分費用は運搬距離や処分内容で変わるため、複数の業者に相談すると良いでしょう。
6. よくある質問(Q&A)
Q1. 船を自分で壊すことはできる?
A1. 船は大きくて重いので、特別な道具や技術が必要です。自分で行うのは危険ですし、法律の問題もあります。必ず専門業者に依頼してください。
Q2. 廃船届を出さないとどうなる?
A2. 法律違反になりますし、放置すると罰金や処分を命じられることがあります。
Q3. 廃船手続きはどこでできる?
A3. 日本小型船舶検査機構(JCI)や自治体の窓口でできます。
Q4. FRP船のリサイクルはなぜ大切?
A4. FRPは環境に残りやすい材料なので、専用のリサイクルシステムで安全に処理することが必要です。
7. まとめ
船を自分で処分するには、まず登録した機関に廃船届を出すことから始めましょう。船の種類によって処分方法や手続きが変わりますが、専門の業者への依頼やFRP船リサイクルシステムの利用が一般的です。安全に船を処分し、環境やみんなの安全を守ることが大切です。