東淀川区から淀川区へ ― 「冷蔵庫なし」の引越しで節約。十三東で見つけた、新大阪通勤の新しい暮らし ―

2025 12/11

公開日: 2025年12月某日 / カテゴリ: 引越し現場, 大阪市, 単身引越し

おはようございます。いまだ運送です。

今朝は、淡い朝日が阪急京都線の高架下を照らしながら差し込む、東淀川区の静かな住宅街からスタートしました。上新庄駅の近くでは、ちょうど始発に乗る大学生らしき人たちが急ぎ足でホームへ向かっていくところで、その横を軽トラックでゆっくりと走り抜けながら、「今日も一日、安全運転でいこう」と気持ちを引き締めました。

今回のご依頼は、大阪市東淀川区から淀川区へのお引っ越し。とはいえ、距離としてはさほど遠くありません。新大阪駅を中心に広がる街の空気は、通勤ラッシュの前触れのように少しずつ活気を帯びており、駅周辺を歩くスーツ姿の人たちを横目に見ながら現場へ到着しました。

■輸送コスト節約の鍵は「冷蔵庫なし」

玄関先で迎えてくださったお客様は、どこかホッとしたような表情。前日までバタバタと荷造りをされたようで、テーブルの上には開封したばかりのガムテープの芯が転がっていました。部屋を一望すると、冷蔵庫の場所だけぽっかり空いており、そこに生活の移り変わりがくっきりと浮かび上がっていました。

「冷蔵庫は知り合いに譲ることになって、先に持っていったんです。」そうお客様が説明してくださいました。「その分だけ、冷蔵庫の輸送費は請求するみたいで…まあ助かりましたけどね。」と笑われました。

たしかに、冷蔵庫は家電の中でもひときわ存在感があり、運搬コストもそれなりにかかる品目です。それを引き取ってくれる人がいるというのは、お客様にとってもプラスになりますし、新しい生活にも負担をかけずにスタートできるので良い選択だと思います。

■東淀川区の穏やかさから、淀川区の都会的な匂いへ

荷物の内容を確認し、いざ積み込み作業へ。東淀川区は学生が多い地域で、近くには大阪経済大学もあり、朝の道すがらリュックを背負った学生が自転車で走り抜ける姿をよく見かけます。そんな雰囲気のせいか、どの住宅街にもどこか柔らかい空気が流れています。この日も、近所の方が植木に水をやりながら「お引っ越しですか？」と声をかけてくださったり、小さな子どもさんが軽トラックを珍しそうに眺めていたりと、穏やかな時間が流れていました。

荷物をひとつずつ丁寧に積み込み、トラックの荷台を閉めた頃には、上新庄駅のほうから賑やかな下校のチャイムが聞こえてくるような気配すらありました。この地域特有ののんびりした空気を感じながら、目的地である淀川区へ出発。

淀川区は、新大阪駅や十三駅を中心に、街の空気がガラリと変わるエリアです。東淀川区を走っているときの住宅街の静けさとは異なり、淀川区に入ると一気に都会の匂いが濃くなります。特に十三駅周辺は、早朝でもどこかエネルギーに満ちていて、駅前を歩く人の姿を見ているだけで「それぞれの生活が動き出したんだな」と感じさせられます。

■十三東で実現した「新大阪への徒歩通勤」

新居は、十三東のマンション。阪急宝塚線の高架沿いにある建物で、近くを行き交う電車の音が心地よいリズムとなって響きます。荷物を運び込んでいると、窓からは淀川のほうへ流れていく風がふわりと入ってきて、思わず深呼吸してしまうほどさわやかでした。

エレベーターに荷物を運び込むとき、お客様が「実は、新大阪駅の近くで働き始める予定で、すぐ移動できる場所を探していたんです」と話してくださいました。新大阪駅周辺はビジネス街としても発展しているため、朝の通勤も歩いて行ける距離なのはかなりのメリット。

「これで少しは朝ゆっくりできますわ」

と笑うお客様の表情が、新しい生活への期待に満ちていて、こちらまで嬉しくなりました。

搬入の最中、バルコニーから外を見ると、遠くに大阪メトロ御堂筋線の車両が見え、さらにその奥には梅田のビル群がかすかに揺らめいていました。あの街並みの中で、今日また何千もの人が行き交い、またそれぞれの生活が流れていくのだと思うと、この短い距離の引越しにも大切な「理由」と「物語」が詰まっているのだと改めて感じます。