姫路市 → 高砂市 雨の日の引越しレポート:プロが語る「たった1メートルの違い」と環境のありがたさ

公開日: 2025年12月某日 / カテゴリ: 引越し現場, 雨の日作業, 播磨エリア

こんにちは。いまだ運送です。

今回は、姫路市から高砂市までのお引越しをご依頼いただきました。数ある引越し業者の中から当社を選んでいただけたこと、本当にありがたく思います。そして今回の現場は、作業当日の天気がまさかの“雨”。引越しの仕事は晴れでも雨でもやらなければならない仕事ですが、雨の日には、雨の日ならではの“工夫”と“判断”が必要になります。

思い返せば、この日の現場はまるで「雨の日の引越しに必要な要素」がすべて詰まった一日でした。その経験を、今日は少し深くお話しさせていただこうと思います。


目次

■ 雨の日の引越し。朝の段階で感じる“ただならぬ緊張感”

朝、姫路市に向かう途中から、フロントガラスに細かい雨粒が落ち始めていました。引越しの仕事をしていると、天気が崩れる予感というのは妙に当たるものです。ポツポツという音から、車を降りるたびに体に感じる湿気。こういう日は、ただ荷物を運ぶだけではない、“もうひと手間”“もうひと工夫”が必ず必要になります。

今回のお客様のマンションは、比較的新しい建物で、エントランスも綺麗。ただ、雨の日の作業で一番気になるのは、

  • 「どこまでトラックを建物に寄せられるか」
  • 「庇(ひさし)に車を入れられるかどうか」

この2点です。

そして、今回のマンションは――「庇の下までギリギリ入れそうで入れない」という、絶妙な距離感。

たった1メートルの違いが作業効率を変える

雨の日の現場では、少しの距離が大きな差を生みます。マンションの庇まで車が入るかどうかで、荷物が濡れるリスクも、スタッフの動線も、玄関前の養生の量も、作業時間も、すべて変わってくるからです。

さらに、前面道路が広いか狭いか。これは、雨の日の現場では晴れの日以上に重要です。

理由はシンプルで、

  • 「道路が狭いと、トラックの角度を調整できず、庇の下に寄せられない」
  • 「車を停める位置が遠くなるほど、荷物が濡れるリスクが上がる」

からです。

今回の現場は、前の道路が比較的広めで、車の角度を調整しながら庇に近づけることができました。この“ほんの1メートルの違い”が、雨の日の作業を大きく変えるのです。

■ 雨の日の荷物は、普段より“1.5倍”気を使う

雨に濡れた荷物をそのまま部屋に入れると、床に水滴が落ちます。滑りやすくなるし、家具も濡れるし、段ボールがふやけることだってあります。

そのため、雨の日の作業は、普段よりも動作が細かくなります。

  • 濡れる前に素早くトラックへ
  • 濡れた部分を拭いてから室内へ
  • 段ボールを置く位置を工夫
  • 床を滑りにくいように養生
  • 搬入の順番を天候に合わせて変える

一見当たり前のことですが、この“当たり前”を丁寧に積み重ねることが、荷物を傷つけない最大のポイントです。

今回のお客様の荷物は丁寧にまとまっていて、雨の状況でもスムーズに進めることができました。それでも、普段の晴れの日より気配りの幅がずっと広がるのが雨の日の引越しです。

■ 「道が広い」というだけで、雨の日は大きく助かる

今回、強く感じたのは、お客様が知らないところで実は“すごく助かっている環境”があるということ。

例えば、

  • 道路が広い
  • 建物前に停車できる
  • 庇が大きい
  • 傾斜が少ない
  • 荷捌きスペースがある

これらはお客様にとって「普通の環境」でも、引越し業者にとっては本当にありがたい条件です。

特に雨の日は、「マンションの庇まで車が入るだけで、どれほど作業が楽になるか」これは経験した人にしかわからないほど大きい差です。

庇がない建物だと、荷物を一度濡らさない位置に移動させ、そこで拭き上げ、さらに室内へ運ぶ工程が増えます。しかし庇がある場合は、“移動距離が半減”します。結果的に、荷物の濡れや危険が大幅に減るのです。

今回のマンションは“庇まで車を入れられる寸前”という条件でしたが、道路が広かったため、角度を調整して極力近づけることができました。

ほんの少しの道路の広さが、“不便な雨の日を普通の日に近づけてくれる”のです。

■ そして高砂市へ――風が変わる瞬間

姫路市での搬出が終わるころには雨脚が少し強くなり、高砂市へ向かう移動中もワイパーがせわしなく動くような天気でした。

ただ、到着した高砂市の新居では、幸運にも雨が弱まっていました。雨の日の引越しでは、この“天気のタイミング”が作業のしやすさを左右します。

高砂市の新居は、周辺の道路が広く、車を停めやすい環境。搬入の段取りもスムーズに決まり、室内への荷物の運び込みも順調に進みました。

搬入を終えたあとの室内は、雨の日の空気を感じさせないほど整った状態になりました。

最後にお客様から「雨の中ありがとうございました」と笑顔で声をかけていただいたとき、「無事に運べた」という安心感が胸に広がりました。

■ 雨の日の現場から見えること

引越し業をしていると、天気に対して敏感になります。

晴れの日はもちろん作業がしやすい。しかし雨の日は、普段以上に「環境のありがたさ」がよく見えてきます。

  • 庇のありがたさ
  • 道路の広さのありがたさ
  • 建物の構造のありがたさ
  • お客様の準備のありがたさ

そして何より、「雨の日でも安心して任せてくださるお客様のありがたさ」を毎回感じます。

今回の姫路市から高砂市までの引越しは、まさにその“ありがたさ”が重なったお引越しでした。

ご利用いただき、本当にありがとうございました。

雨の日でも、晴れの日でも、いまだ運送は変わらず丁寧に、確実に、大切なお荷物を運び続けます。またいつでもご相談ください。

この記事を書いた人

目次