【自分で石膏ボードを処分する方法】

drywall plasterboard wallboard
目次

目次

  1. はじめに
  2. 石膏ボードってなに?
  3. なぜ普通のごみと一緒に捨てられないの?
  4. 石膏ボードの処分方法
  5. リサイクルの流れ
  6. 注意点と安全対策
  7. 費用や手間について
  8. Q&A
  9. まとめ

はじめに

石膏ボードは、家の壁や天井に使われる板です。DIYで使うこともある、この石膏ボード。使い終わったらどうやって処分するのか、意外と知らない人が多いものです。ここでは、小学生でも分かりやすく、石膏ボードの正しい処分方法を説明します。


石膏ボードってなに?

石膏ボードは、白い粉「石膏」を紙ではさんで板にしたものです。家の内側の壁や天井に使われています。軽くて切りやすく、火にも強いので人気があります。

材料特徴
石膏白い粉。においや有毒ガスはない
石膏のまわりを包んで板状にしている

なぜ普通のごみと一緒に捨てられないの?

石膏ボードは、ほとんどの自治体で「一般ごみ」として捨ててはいけません。
理由は以下の通りです。

  • 石膏ボードは「産業廃棄物」という、専門のごみだから
  • 普通ごみと混ぜると、リサイクルのじゃまになる
  • 水にぬれると「硫化水素」という毒ガスが出ることがある

「石膏ボードはごみとして出すことができません。産業廃棄物として専門業者に頼みましょう」


石膏ボードの処分方法

石膏ボードを自分で処分するには大きく3つの方法があります。

4-1. 業者に依頼する方法

一番安心で確実なのは、産業廃棄物処理業者に頼む方法です。

  • 石膏ボードを引き取りに来てくれる
  • マニフェスト(管理票)も作ってくれる
  • 費用は数千円〜数万円程度
項目内容
申込方法事前に電話やネットで依頼
費用石膏ボードの量や場所によって変わる
メリット業者がすべて対応。安全・安心
デメリット費用がかかる

「産業廃棄物回収業者に依頼するのがベストです」

4-2. 最終処分場へ持ち込む方法

自分で直接、最終処分場まで持ち込むことも可能です。

  • 事前に電話で受け入れ可能か確認する
  • 産業廃棄物のマニフェスト(管理票)を出す
  • 軽トラックなどを運転できる必要あり
項目内容
持ち込み先産業廃棄物最終処分場
必要書類マニフェスト(産業廃棄物管理票)
費用持ち込み料+運搬費(車両のレンタル料など)

「マニフェスト(管理票)が必要。個人で持ち込むのは手間もかかります」

4-3. 不用品回収業者に頼む方法

不用品回収業者に頼むこともできます。

  • 家まで来て回収してくれる
  • 産業廃棄物扱いになるので、処分方法は業者に任せる
  • 費用は、業者ごとに違う

「不用品回収業者でも産廃品は引き取ってくれる場合があります」


リサイクルの流れ

石膏ボードは「リサイクル」できるごみでもあります。
回収された石膏ボードは、専用工場で次のようにリサイクルされます。

  1. 粗く砕いたあと、金属などの異物を除去
  2. 破砕機で紙と石膏に分ける
  3. 紙は再生紙として再利用
  4. 石膏は粉末にして、新しい石膏ボードやセメントの材料になる
リサイクル工程使い道
紙を再利用卵パック・緩衝材など
石膏粉を再利用新しい石膏ボード・セメント

「分別された紙は圧縮梱包され、再生紙として使われます」


注意点と安全対策

  • 水にぬれた石膏ボードは有毒ガス(硫化水素)が発生することがある
  • こどもやペットがふれない場所に保管する
  • 不用品回収業者や処分業者を選ぶときは、許可番号があるかホームページでチェックする

「石膏ボードは、水濡れしてしまうと硫化水素を発生させる恐れがあります」


費用や手間について

方法費用目安手間
業者に依頼数千円〜数万円業者へ申し込みだけでOK
最終処分場に持ち込む持ち込み料+運搬費自分で運ぶ・書類準備が必要
不用品回収業者業者ごとに異なる業者へ連絡だけでOK

「石膏ボードの購入費用より高くつく場合もあります」


Q&A

Q1. 石膏ボードは普通ごみで出してはいけませんか?
A. 出してはいけません。産業廃棄物なので、必ず業者など専門のしくみを使いましょう。

Q2. 少しだけならバレない?
A. ダメです。家庭ごみに混ぜるとルール違反です。

Q3. リサイクルできるの?
A. できます。紙は再生紙に、石膏は新しい石膏ボードやセメントに。

Q4. 自分で処分場に持ち込めますか?
A. 持ち込める場合もありますが、マニフェストが必要で準備が大変です。

Q5. 業者の選び方は?
A. 許可番号があるか、正規業者かホームページなどで必ずチェックしましょう。


まとめ

石膏ボードは、普通の家庭ごみとして捨ててはいけません。安全と環境を守るためにも、専門業者に頼むか、最終処分場へ持ち込むのが正しい方法です。リサイクルも進んでいる素材なので、きちんと分けて捨てれば、新しいものに生まれ変わります。
自分で処分したい場合も、ルールと安全対策を守って、しっかり管理しましょう。


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